yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

見苦しいなあ、将棋連盟

今朝の産経新聞にこんな記事が出ていました。

2006.08.02 産経新聞

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名人戦は朝日主催 将棋連盟 毎日共催も視野

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将棋名人戦の主催問題で日本将棋連盟米長邦雄会長)は1日、東京・千駄ケ谷のけんぽプラザで臨時棋士総会を開き、全棋士による投票を行った。その結果、単独で継続主催を希望する毎日新聞案支持が90票、支持しないが101票で、賛成が過半数に達せず、主催は朝日新聞に移ることに決まった。
ただ、連盟と朝日は毎日との共催も視野に入れていることを明らかにした。朝日の名人戦主催は第66期からで、その予選である順位戦は来年6月から始まる。
臨時総会には36人の委任状を含めて192人が出席。5月の定例総会で、「毎日案で賛否を問い、賛成多数なら毎日で継続。賛成少数の場合は自動的に朝日とする」と決められていた。
今回の名人戦騒動は4月の第64期七番勝負開幕と同時に明らかになった。連盟が財政赤字解消策のひとつとして朝日と下交渉、3月中旬に朝日は契約金年間3億5500万円の5年契約を主体とした額を提示して主催を名乗り出た。
このため連盟は3月下旬、毎日に第66期以降の契約は解消する旨の通知書を送付した。ところが、何の前触れもなく契約解消を通告された毎日はその手法に反発。紙面を使ってキャンペーンを展開した。連盟は両社共催という折衷案も出したが、毎日は拒否。5月下旬、連盟が通知書について非をわびたことから事態は進展し、第64期七番勝負が決着した後の7月10日、毎日は単独主催で7年契約の契約額を連盟に提示した。
毎日が昭和10年に創設した名人戦はこれまで約30年のサイクルで主催が朝日と交互になっており、朝日は第35期以来の主催となる。
会見した米長会長は「朝日との契約を前提に交渉する。小差だったので朝日に(毎日との)共催の意思があればそれも含めて交渉する」と語った。

なんですか、この見苦しいバタバタ劇は?
そもそも将棋連盟が長年お世話になっているはずの毎日新聞に、何の前触れもなく文書で契約解消とは社会常識というものを将棋連盟の人達は全然わかっていませんよね。
将棋連盟が自身の財政赤字解消のため、条件のいい朝日新聞に移行しようとするのはよくわかります。しかしやり方が稚拙すぎます。現在将棋連盟に対する「金の亡者」という批判は、組織をお金で運営していかなければならない以上私自身は当らないと思いますが、やり方がまずいため結果としてそのような批判を受ける羽目になっています。
私は棋士という職業にはある種の尊敬の念を今まで抱いており、将棋自体には全然興味はないのですが一目置いていました。
将棋では何十手・何百手の先を読める人達が、物事の先が全然読めずに晒した今回の醜態、ちょっと幻滅しましたね。