yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

麻生太郎氏のマニフェスト

安倍晋三氏の「美しい国」を読みましたので、不公平にならないようにもう一人の総裁選立候補者、麻生太郎氏のマニフェスト「日本の底力」を読みました。


麻生太郎オフィシャルサイト http://www.aso-taro.jp/
総裁選マニフェスト http://www.aso-taro.jp/sousaisen/sousaisenkankei/genpon.pdf


麻生氏は実際に経営者でありまた主要閣僚も歴任しており、安倍氏よりも総理大臣に向いていると私は思っています。

このマニフェストの内容自体は実現できるかどうかは別にして反対する箇所のほとんどないものです。
安倍氏との違いといえば、憲法改正に言及していないところでしょうか。
また安倍氏・麻生氏ともに教育改革に重点を置いているのは偶然でしょうか?


ただこのマニフェストも具体性という面では私は不満足です。
例えば、麻生氏は「豊かさ実感倍増計画」の中で生活空間倍増として居住面積の拡大・住宅の質の向上・住宅市場の流動化を目標として出していますが、具体策については全然触れていません。


私の個人的な意見ですが、上記の問題を解決する一番いい方法があります。それは、都市近郊農地特に大都市の市街地農地に例外なく宅地並みの固定資産税をかけることです。
既に大都市部で農業をすることはもう趣味の領域になっています。このような富裕層でもある農家の趣味に、税を優遇する事になんの意味があるのでしょうか?
本当に農業がしたければ都市部からでも車で1時間程度も走ればいくらでも市街化調整区域の農地があるではないですか。

都市近郊農地を宅地並み課税にすれば、土地の流動化が始まり上記の麻生氏の目標はかなりの程度実現できると思います。

しかし中にはこんなことを言っている政治家もいます。


http://www.nobuteru.or.jp/mass/050423nogyo.html


この中でもヒートアイランド防止や地球温暖化防止とかくだらないことを言っていますが、ニューヨークやロンドン、シンガポールや香港の中心部に田んぼや畑がありますか?都市緑化なら政府が農地を買い上げて公園にしたらいいだけです。

しかし結局多数の国民にとっていい事でも農協等の一部の圧力団体に配慮してこんな政策出せないでしょうけど・・・。