yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

ブログ進化論

ブログを書き始めて4ヶ月ほど経つのですが、まだまだブログの事がよくわかっていません。
そこで私のいつものパターンで本を何冊か買いました。(ネットでなく本を買って読むというところがなんかもう古い世代って感じですかね。)


ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか

ブログ進化論?なぜ人は日記を晒すのか


この本は、ブログの技術的な話はほとんどなく、ブログが社会に与えている影響や色々なブログの紹介しています。


この本の中では日産のティーダのブログ http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/ を活用例として挙げています。
以前の日記で http://d.hatena.ne.jp/eqyoshi/20060928 でステラの公式ブログについて、「ティーダのブログのようになる事を期待します。」と書きましたが、ティーダのブログは成功例として色々なところで紹介されているようです。このような事はおそらくスバルの担当者も当然わかっていますよね。出すぎた発言でした。


また本で一番印象に残った話は、本の書き始めである「はじめに」に載っている話です。
 「私の闘病日記」というブログを開設していた女性がいたのですが、ある日突然ブログの更新が止まります。そして更新が再開されたときにはご主人から彼女の死が読者に報告されました。
本来なら主人を亡くしたこのブログは終わるはずなのですが、その後ご主人がブログ引き継ぎ更新を続けているようです。
ある面、ブログというのはその人の人生そのものであり、ご主人がそのブログを消去する事が出来ず、引き継いで守っていく気持ちはすごく良くわかります。


なぜこの話が印象に残っていたかというと、私と同業の税理士でまったく同じように亡くなって更新が止まっていたあるブログがあるのですが、最近その奥様の手でブログを再開されたようです。
このブログは、大阪で事務所を構えていた大川浩臣氏のブログです。

http://blog.ohkawahiroomi.com/

この方とは全然面識はなかったのですが、関西では事務所を急成長させたやり手の税理士として有名な人でしたのでたまにブログは拝見していました。


残念なのが大川氏が亡くなった時、おそらくは在職していた勤務税理士の連中によって顧問先が青田刈りのような事になり、事務所そのものがなくなってしまったような状態になった事です。
奥様は多くを語っていませんが、私は火事場泥棒のような行為をする人間(税理士)は認めません。必ずこのツケを負う日がくると思います。

惜しむらくは大川氏は事務所を大きくする事は出来たでのしょうが、事務所の中で片腕・パートナーとなる人間や信頼できる人間を育てられなかったことです。


改めて大川氏のご冥福を祈るとともに、奥様の事務所が大川氏の遺志を引き継ぎまた多くの人が集まる事務所になる事を祈っております。