yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

日経ビジネスと週刊東洋経済

私の事務所では日経ビジネスを定期購読しています。
しかしたまたまコンビニで見かけた週刊東洋経済の特集が気になり購入。

雇用破壊
・正社員を襲う「ホワイトカラー・エグゼンプション」の衝撃
無給長時間残業への道
・INTERVIEW 改革は何をもたらすのか
労働関連法改正を審議してきた公労使代表に聞く
奥谷禮子ザ・アール社長
長谷川裕子/連合総合労働局長
荒木尚志東京大学法学部教授
・パート、派遣、請負労働者の前途を阻む鉄壁
「正社員にはさせない」!? ―― 大企業側の反撃
・INTERVIEW 
八代尚宏経済財政諮問会議議員
川崎二郎/前厚生労働大臣
・現地ルポ
もはや“労働者天国”はこの世に存在しない
ドイツでも「安定雇用」が崩壊
・「労働者」の権利を持たない労働者たち
「個人請負」という名の悲惨
・COLUMN
東京ディズニーランドのダンサーたちも「請負」から「雇用」へ

やはり最近の政治的な話題でもある雇用問題を、週刊東洋経済は以前から何度か特集しているようでこれは評価できます。
それとは対照的に事務所で定期購読している日経ビジネスは、雇用問題とくに非正規雇用やワーキングプアの問題を取り上げた記事を今まで見た記憶がありません。
そして日経ビジネスは最新号の2007.1.15日号の記事で、新年特別対談と称して吉野家の安倍社長とブックオフの橋本社長を対談させています。この二人は御存知のとおりアルバイトから社長まで上り詰めた事で有名なお二人です。
日経ビジネスはこの対談を企画する事で何が言いたいのでしょう?非正規雇用者であるアルバイトでも努力すれば社長になれるという幻想をレアケースのお二人を通じて言わせたいのでしょうか?
つまり「バイトでもそのような人間がいるのだから、バイトでも仕事に打ち込め」と経営者が聞いたら大喜びしそうな事を対談を通じて言いたいのでしょうね。
どうも日経ビジネスは経営者にとって耳の痛い雇用問題(非正規雇用・ワーキングプア等)を避けているような気がして仕方ありません。経営者の読者の多い雑誌でしょうが、読者に迎合している編集姿勢を強く感じるのは私だけでしょうか?
一度、定期購読を考え直してみようと思います。