素人の税理士がWEB2.0を理解するVol.6
素人の税理士がweb2.0を理解する企画 第6弾です。
- 第1弾 WEB2.0でビジネスが変わる
- 第2弾 グーグル・アマゾン化する社会
- 第3弾 最新Webテクノロジー
- 第4弾 WEB2.0のビジネスルール
- 第5弾 ウェブ2.0は夢か現実か?
今回読んだ本は、「WEB2.0が殺すもの」です。
以前のエントリーのコメントで勧められて読んでみました。
Web2.0が殺すもの (Yosensha Paperbacks)
- 作者: 宮脇睦
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 12回
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WEB2.0の賛美する本が多い中で、WEB2.0の影の部分を主題とした本です。内容自体は鋭い分析も多々あり参考になる点も多く良かったのですが、ところどころに出てくる『反・ウェブ進化論』『反・梅田望夫氏』の論調は少しいただけません。
もちろん『ウェブ進化論』はその名の通り梅田氏の「論」なわけですから、それに反論・反対する本を出版するのは自由です。しかし『ウェブ進化論』にそこまで反論したいのなら、反論本・反対本として出すべきです。
また本の内容について批判・反論するのは自由ですが、梅田さんの経歴から『慶応幼稚舎出身だから〜』とか『エスタブリッシュメントだから〜』とか本とは全然関係のない個人的な事を決め付けて批判するのは、レベルの低い個人攻撃の感があります。
そもそもWEB2.0という言葉で儲けようとしている?人間を本で痛烈に批判しつつ、この著者自身がWEB2.0という言葉を前面に出した本を出すこと自体矛盾していませんか?
私は本を出版したことはありませんが原稿は書いたことがあるので判りますが、本というのは大変な苦労の末に出来るいわば自分の子供のようなものではないでしょうか。
私が著者なら自分が苦労して作る本では他人の批判などせず、自分自身のインターネット論を堂々と述べます。
この著者は梅田氏に対して挑発的で個人攻撃的な批判を行い、自分自身の子供とも言える本の品格を自ら下げています。
内容自体はいい本だけに残念な気がしますね。