yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

経営者は愛国心を持て

日経ビジネスの2007年3月26日号の「敗軍の将、兵を語る」のコーナーは、先ほど政治資金の報告における疑惑で参議院副議長を辞任した民主党の角田義一氏でした。

このコーナーの本題であるこの人の弁解は特に興味はなかったのですが、すごく同意できる部分があったので紹介します。

経営者は愛国心を持て
やっぱり非正規雇用者が極力少なくなるようにしていかなければならない。正社員にしていくべきです。
企業からすれば「そんな余裕はない」というかもしれないけど、私に言わせれば、企業の経営者というのは、愛国心の権化になってもらいたいと思う。
海外との競争力の問題で、企業としてはなかなか手を付けにくいのでしょうか。何か熱に侵されたように、グローバル化と言う。だけど、世界的な市場原理主義に巻き込まれていくことで、日本全体がどうなっていくのか。そこが問題だと思うのです。
国際競争力もさることながら、貧富の差が日増しにひどくなって、日本という国の社会的な土台をどうするんだと。政治家にも、経営者にも、本質的なところじゃないかと思う。

この人は元々社会党の出身のようですが、このような人が企業経営者に「愛国心を持て」とは冗談のようで面白いですね。
私もこの人の言うとおり、ある程度の規模になった企業の経営者は、経営的な責任だけではなく大きな社会的責任を負っていることをもっと自覚してもらいたいと思います。
自らが偽装請負という違法行為を行いながら法律が悪いと開き直った経団連会長の御手洗某氏や、中国での商売の邪魔だから靖国神社には行くなといった経済同友会代表幹事の北城某氏のように、企業の利益ばかりを声高に主張する財界人を見るとゲンナリします。

非正規雇用の問題は日本という国の土台を大きく揺るがす現象です。財界人といわれる方は今こそ愛国心を持って「ノーブレス・オブリージュ」という言葉を思い出しその責務を果たしてください。