yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

アメリカの新国家戦略が日本を襲う

この三連休は台風が来ていた事もあり結構ボーとして本を読んだりしていて過ごしていました。
アメリカに関しては第一人者の日高氏の本です。

今年に入っての6カ国協議の進展内容やアメリカの従軍慰安婦問題など、最近の日米関係に違和感を感じている人はかなり多いのではないでしょうか。
著者によれば、アメリカは半世紀にわたってNSC68と呼ばれる冷戦における国際戦略を基本に行動してきたのが、2006年にNSS2006という国際戦略に大転換したようです。
このNSS2006は基本的には2つの柱から出来ていて「全力を挙げてテロリストと戦う」ことと「民主主義的な資本主義体制を世界中に押し広げる」が目標のようです。
従ってこの戦略に基けば、冷戦時代の重要なパートナーであった日本は今後アメリカにとってさほど重要な国ではなくなり、日本にとっても大幅な安全保障政策の見直しを迫られるようです。
今回の北朝鮮問題の進展にしても、アメリカにとっては拉致問題などどうでもよく、北の核がテロリストに渡らないようにする事が最重要課題です。
北朝鮮をアメリカがどうにかしてくれると思い込み、イラク派兵までした日本は結局なんだったのでしょう?
しかしよく思い直してみると戦後の日本は外交にしろ安全保障にしろアメリカに全て委ね、自分自身でまともに考えて来ませんでした。
そのツケを払う時期がそろそろ来たようです。