yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

会計事務所を変えたいと思う理由

以前の会計事務所から私たちの事務所に変えて頂いたお客様と話をすると、必ずといっていいほど話題となるのが事務所を変えた理由です。
もちろん直接聞く事がなく紹介者からお聞きする事もあります。
色々お聞きする中で大きな不満点で以下の2点はよくく聞きます。

  • 当初は先生が直接来て一生懸命見てくれたが、最近は先生が全然来ない。
  • 担当者がよく変わる。

この2点について自分なりに考えてみました。


1.昔は先生が直接来て一生懸命見てくれたが、最近は先生が全然来ない。

これはよく聞く不満の一つです。
この不満は2つの要素からなっています。
一つはスタッフではなく税理士に直接担当して欲しいという不満と、もう一つはスタッフが担当するのは仕方ないが、先生が全然来なくなるのはひどいという不満です。
まず税理士(勤務税理士を除く)に直接担当してもらいたいなら、開業して間もない若手の税理士に依頼するべきです。まぜなら多くの会計事務所は基本的には顧問先をスタッフに担当させるからです。
しかしその開業したての先生も、いずれ事務所が大きくなってくればスタッフに任せていく事になり、結果として今回の不満と同じ事になるかもしれません。
次に私の事務所でも顧問先へ私が全然行かないという事はありませんが、基本的にスタッフに担当させていて特に問題が発生していないようなら、訪問する頻度は低くなるかもしれません。
またこの問題は失礼な話かもしれませんが顧問料の額にもよります。やはり高額の顧問料をもらっている顧問先に、税理士が全然行かないと言う事はほとんどないと思います。(逆に顧問料が高ければその税理士が直接担当するケースも多いと思います。)
逆に言えば税理士が来ないというのは、その方が支払っている顧問料が少なく、会計事務所から見たら重要度が低い顧問先である可能性が高いです。


2.担当者がよく変わる。

これは大きな事務所ではよくあるケースだと思います。私の事務所のように人数が少ないうちは離職率も低いのですが、人数が大きくなればそれだけ辞める可能性も増えてきます。
中には事務所としてはそこそこの規模で離職率の異常に高い事務所もあります。スタッフの半分以上が1年で入れ替わりよくそれで顧問先を引き止められるなと逆に感心してしまう位の事務所も存在します。
顧問先の立場からすれば、1〜2年程度で交代は短いと感じると思います。やはり一旦担当となれば5年以上は担当して欲しいのではないでしょうか?
解決策は離職率の低い事務所に目指すくらいしか思い浮かびません。しかも単に離職率が低いだけでぬるま湯的な事務所でもなく、レベルの高い職員の定着率をあげる必要があると思います。


3.まとめ

会計事務所に対する不満というのは決して他人事ではなく、油断すると自分の事務所でも発生する可能性が多いにあります。注意していこうと思います。