誰も語らない超有名企業、いま、そこにある危機

この本は現在「優良企業」「勝ち組」といわれている企業の「危機」を取り上げています。

誰も語らない超有名企業、いま、そこにある危機 (洋泉社MOOK)

昨年の秋以降、経営の前提条件ががらっと変わってしまいました。このような時期においては少しの経営判断のミスが企業存続にも影響してきます。
例えばこの本の一番最初に出てくるトヨタは、日本一の会社でしたたかな経営をするエクセレントカンパニーという幻想がありました。
そのトヨタの少し前の巨額な利益は、アメリカの住宅バブルに支えられていたに過ぎず、その崩壊を読めなかったという点では少しがっかりしましたね。また目先の儲けに走りアメリカで「タンドラ」という大型ピックアップを開発・販売した点などはトヨタの汚点でしょうね。

この本を読むと、優良企業・勝ち組といわれた「トヨタ」「キャノン」「イオン」「電通」などの企業においても、このように経済環境が激変する時期にはどうなるかわかりません。

本当に一瞬先は闇というか経営の怖さ、厳しさを痛感しますね。