yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

茂木健一郎氏 多忙で申告せず

茂木健一郎氏 多忙で申告せず…3年で3億円 国税局指摘

脳科学者の茂木健一郎氏(47)が06〜08年の3年分の確定申告をしておらず、東京国税局から約3億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。無申告加算税を含む追徴税額は約1億6000万円で、修正申告したという。重加算税はなかった。茂木氏は毎日新聞の取材にメールで「毎日朝から夜まで仕事に追われている状況がこの数年続いており、個人事務所もアシスタントも持たない私の能力では(確定申告を)処理しきれない状況でした」と回答した。
茂木氏は「ソニーコンピュータサイエンス研究所」(東京都品川区)に所属する一方、講演、執筆活動やNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」のキャスター、東京工業大大学院連携(客員)教授を務めている。
関係者によると、茂木氏は06〜08年に得た印税や講演料など給与以外の雑所得を申告しなかったほか、確定申告を済ませていた04〜05年分についても雑所得の一部に申告漏れが見つかったという。茂木氏は税理士に依頼せずに、自ら確定申告しようとしていた。
茂木氏は現在、欧州に滞在中。メールで「税務署から連絡をいただいて確定申告を完了しようとしていたのですが、なかなか終わらせることができませんでした。雑所得の規模が、意図せぬうちに個人として処理できる範囲を超えてしまった」と説明している。【石丸整】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000002-maip-soci

この人、まともな計算が出来ない人なのでしょうか?なぜ税理士に申告を依頼しなかったのでしょう?
所得税の最高税率は40%なので3億円の40%は1億2千万円、無申告加算税は税額の20%ですから申告をほったらかしにしていたペナルティーは2400万円にもなります。
税理士に申告を依頼してもせいぜい年間100万円以下で申告は可能で、これ程の収入があるならマネジメント会社を設立するなどして税理士報酬をはるかに超える節税が可能だと思うのですが・・・・。

今回のような雑所得の場合、一般的には源泉徴収が行われ一回の支払額のうち100万円までの金額に対しては10%、100万円を越える部分については20%の源泉徴収が行われます。
したがって今回の場合でも源泉徴収された税額を充当できますので実際の納税額はもっと少ないと思います。
また雑所得の場合、支払先が税務署に支払調書を提出しますので、税務署もかなり早い時点から茂木氏が無申告という状況は把握していたと思います。なんで3年もほっといたんでしょうかね?

ぜひ今回の行動を脳科学的に解説してほしいですね。