yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

顧問先の社長が亡くなって思う税理士の役割

先月に弊社の顧問先の社長が亡くなりました。


そのお客様は元々一緒に税理士法人をしているパートナーの載本先生のお客様で、彼と合同で事務所を立ち上げた後も載本先生が直接担当していました。

彼と合同で事務所をやる時に設立した会計法人の株式会社イコールを設立した時もまとまったお金を出資していただき、それ以来事務所の大事な顧問先として、事務所設立以来ずっと御支援頂いていました。


私自身も、ゴルフをご一緒させていただいたり、事務所主催の懇親会では顧問先代表としてスピーチしていただいたり、少し前にお見舞いに伺った時はお元気でまだ年齢も若かったのでショックでした。


顧問先の社長とは月に1~2回ほど訪問させていただいていろいろな話をしてそれが10年以上続いているわけですから、パートナーの載本先生も親族が亡くなったのと同じくらい悲しかったと思います。


私でも長い間顧問させていただいている会社の社長は自分の父親と同じ世代の方も多いのですが、自分の父親以上に多くの時間会って数多くの話をさせていただいてます。
顧問先なのですが逆にこちらの方が色々な事を人生の先輩として教えていただき、かわいがって頂いている社長も少なくありません。


そのような大好きな社長が亡くなる時の事は考えたくありませんが、私や載本先生が独立した頃に顧問先になっていただいた社長は年配の方が多く、今後このような事も増えてくる事は避けようがありません。


そして亡くなった社長もそうでしたがやはり会社の経営者は自分の死期が迫ると、もちろん家族のことも気になりますが、同じくらい自分の会社の事を心配されます。


幸いこの会社は2年ほど前に公務員だった息子さんが戻ってこられて、社長が亡くなった後は社長として事業を承継されます。


今回強く思ったのはやはり私達たち税理士の大きな役割とは、今の顧問先の社長が亡くなっても会社が存続していけるように相続も含めた事業承継のお手伝いをして、亡くなった後に承継した後継者の方をサポートしていく事でしょう。


私自身もお世話になった社長の後継者の方が会社に入社されている顧問先が何社もあります。自分が先に死ぬこともあるでしょうが、順番としてはお世話になった社長を見送り、後継者の方に事業承継がうまくいくようにサポートしていく事がその社長への恩返しだと思っています。