yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

日本とアメリカが世界を救う!

2020年までは日本経済は好調という強気の予想の展開する増田氏。
前著「内需拡大バブル」「そして、日は昇った!」に続き購入。

本の表紙は「こんなにたくさんある21世紀が日本の時代になる理由」とあり、オビには「こんなチャンス二度とない!」「2020年までの日本の繁栄は保証された。これから史上空前の黄金時代がやってくる!!」とありますが、本の内容は日本の経済の事を中心に書いているのではなく、主にアメリカについて述べている本です。

著者によると、アメリカの最大の国益はドル経済圏の拡大であり、すべての対外的な政策はこの事を目的としているとの事です。
従って、イラク戦争の最大の原因はイラクが石油の決済をドルからユーロに切り替えようとした事と述べています。

その他にも

  • アメリカは日米同盟の強化に向けて北朝鮮を利用している。
  • アメリカの政策を決定しているのはシンクタンク
  • イラクの混乱はアメリカが本気で抑えようとは思っておらず、むしろ混乱したほうがアメリカにとって都合がいい
  • イラク駐留14万人はイラン攻撃に備えた布陣
  • 中東ロードマップはアメリカとイスラエルの罠
  • アメリカのイランの先の軍事目標は中国とロシア

など普段私たちが聞いているのとはまったく違った視点で述べています。
もしこれらの内容が事実だとしたら、日本の政治家はアホぞろいという認識でOKでしょうか?

また日本経済については、今までもアメリカが戦争をしている時代(朝鮮戦争ベトナム戦争、東西冷戦など)に日本は大きく経済成長をして来ており、今後2020年まではテロとの戦い(戦争)をアメリカが実行していく為、日本経済は黄金時代を迎えるという主張をされています。

いつも思うのですがこのように未来を予測する事は常人には難しい事で、このように書いた本に頼って自分の意見を持つしかありません。書く方もリスクがあるし、実際書店にいってもこのようなタイプの本は結構少ないものです。
増田氏の予測がどうなるかは別として、このように堂々と自分の意見で未来を予測する事に対しては敬意を払います。もちろんこの本の通りになれば増田氏を大絶賛しようと思います。