yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

企業が採用したいと思う学生は女子学生が多い!?

この前、ある銀行員の人と話をしていました。その人は現在リクルート担当で、多くの学生の面接をおこなっているそうです。
その人が言っていたのですが、最近面接をすると採用したいと思う学生のほとんどが女子学生であり、男子学生はあまり覇気とか元気を感じる学生が少く採用が難しいとこぼしていました。

日経ベンチャー2007.05月号P26で、日本電産社長の永守氏もこう述べています。

5年ほど前から感じていますが、目をつぶって学生を男性か女性か分からないまま採用した場合、女性が7割を占める。以前はこれが逆で、男7割女3割の比率でしたので、大きく変わっています。

にもかかわらず、これまでは社内のシステムが十分でない面がありました。だから、女性社員が「結婚するので辞める」「子供を産むので辞める」ということがあった。このため、採用に当って、「いつかは辞めてしまう女性を7割も採用できないから」と、男性の採用比率を上げてきた。

と述べています。
日本電産ではその状況の打開のため、「ポジティブ・アクションプログラム」という育児支援や復帰支援を盛り込んだ女性活用制度を導入し、女性社員が結婚して子供を産んでも辞めなくて済むようにして、優秀な女性を活用していこうとしているようです。
日本の企業はまだまだ男子優先の傾向が強くこのような企業はまだまだ少数派でしょうが、人口減少が今後進んでいく中で女性の活用は企業の必須条件になってくると思います。


これとは逆の話ですがある顧問先の会社の話です。女子社員が妊娠をしたので、社長はてっきり辞めるものと思っていました。しかし最近の公的な育児支援制度を利用して、出産後も働きたいと社長に申し出てきたそうです。
実はこの女子社員は社長から見るとあまり仕事が出来る社員ではないらしく、辞める事を半分期待していたそうです。
しかし最近では一旦正社員を辞めてしまうと、次は非正規雇用しかない可能性も高く、私の顧問先の会社でもいい会社ほど女性が結婚・出産しても辞めないケースがすごく増えているのを感じます。
女性の活用も大事なテーマですが、特に中小企業においては今まで男子に比べて安易に採用してきた女子社員も、能力やモチベーションをよく吟味しながら採用していく時代になってきたのではないでしょうか。