yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

[格差問題}日経ビジネス「王子とニート」

ワーキングプアや格差問題など企業にとって耳の痛い記事をあまり書かない日経ビジネスが、「王子とニート」という特集を組んでいた。

以下、記事で気になった部分を抜粋

ニートたちの親のプロファイルは多様で、「こんな父親がニートを生む」という傾向は読み取りにくい。
だが、あえて最大公約数を探すなら、「ああしろ、こうしろ」と父権を振りかざすのではなく、「自分の好きなように生きろ」と鷹揚に構える民主的なタイプが目立つ。」

「俺達はハシゴを外された世代ですよ。子供の頃は『一人ひとりが特別』と万能感を植えつけておいて、社会に出たら派遣・請負でモノ扱い」

世界第2位の経済大国に、忽然と貧困が姿を現した。どこよりも平和で平等だった社会に、とてつもない不平等がぽっかりと口をあけた。

年収100万円のフリーターを便利に使って過去最高益を稼ぎ出し、さわやかな笑顔を振りまく「王子」にカタルシスを求める。時間とお金と愛情を注いで育てるべき若者を、我々はあまりに無造作に浪費していないか。育てることを放棄した社会に嫌気が差し、前に踏み出せなくなった若者を「ニート」と呼んで切り捨てていないか。

一見無関係に思える「ニート」と「王子」は、実は根の部分は一緒で大人の価値観の押し付けによるものとする日経ビジネスの主張には同感できます。
またニート対策は今まで若者を使い捨てにしてきた企業の責務でもあるという点も同感です。(とはいっても日本企業の代表ともいえる経団連会長の御手洗氏が使い捨て賛成派だからなあ・・・。)
これまでの日経ビジネスにはあまりなかったいい特集ですね。
そこで提案ですが、そこまで主張するなら日経BP社が特別枠でニートを何十人か正社員として採用・教育されたらいかがでしょうか?
紙面でキレイ事を書いているだけでなく、実際の行動も自ら見せてください。