yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

スバルが軽自動車から撤退

プロフィールにも書いているが、私はスバル車のオーナーである。自分用にレガシィツーリングワゴン3.0R、奥さん用にステラカスタムを所有している。

はっきり言ってスバル(富士重工)というメーカーを私は好きである。世間ではスバル車の愛好者は「スバリスト」もしくは「スバオタ」と呼ばれているようだ。

なぜ自分がスバル車が好きかと考えてみると

  • デザインはもう一つだが、愚直なまでにまじめな車造りをしている。

 例えばレガシィの足回りをみると目立たないがアルミのパーツを数多く使用している。

  • 水平対抗エンジンと4輪駆動にこだわり続けている。

 この2つの構造がもたらす雨天や雪の時のすばらしい安定感。一度乗ったら他メーカーの車を悪天候で乗る気にならない。

イメージとしては「頑固」「実直」「職人気質」といった感じかな。(時代遅れかもしれないが・・・。)

そのスバルだが今週、衝撃的なニュースが出た。

富士重工>軽から撤退「強み生かせるところに集中」
富士重工業の森郁夫社長(60)は11日、毎日新聞などのインタビューに応じ、軽自動車の開発・生産から撤退することについて「軽は量が出ないと苦しく、特徴も出しにくい。我々の強みが生かせるところに集中する必要がある」と述べた。今後は、同社が得意とするスポーツタイプの中・小型車開発を強化し「高付加価値路線を進める」とも語った。
 富士重は10日、軽の開発・生産から段階的に撤退し、トヨタ自動車の子会社、ダイハツ工業からOEM(相手先ブランドによる受託生産)で供給を受けると発表。1958年発売の「スバル360」以来続く軽自動車生産の歴史に幕を閉じる。
 撤退について、森社長は「(生産規模で勝る)スズキやダイハツのように頻繁に新車を投入するのは難しい」と主張。富士重は国内の量産乗用車メーカーの中で最も規模が小さく、軽自動車の生産は最下位。若者の車離れなどで販売環境が厳しさを増す中、「規模で劣る我々が生き残るには、独自技術を生かし差別化を進めないといけない」と語った。得意の水平対向エンジンなどを生かせる中・小型車分野に集中するため、薄利多売の軽自動車はOEMで対応することを「うちから(トヨタに)お願いした」という。
 富士重水平対向エンジンを載せた小型スポーツ車の開発をトヨタと共同で進めており、トヨタの店でも取り扱う予定で「(トヨタの販売力を通じて)我々のコア技術の良さを見直してもらえる」とした。ただ、トヨタとの共同開発は「どんどんやるという意味ではない。(主力車種のレガシィインプレッサなど)スバルブランドの強化に努める」と強調した。【宮島寛】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080411-00000135-mai-bus_all

富士重工はついこの前にトヨタが富士重工のもつ自己株式を取得して、持ち株比率を引き上げる報道がされたばかりだ。
嫌な予感はしていたが50周年という節目の年に、スバル360にはじまる軽自動車の輝かしい歴史にピリオドを打つとはどういう事か?
確かに、現在のR2・ステラといったスバルの軽自動車はあまり売れていない。スズキ・ダイハツといった軽メーカーになかなか勝てないでいる。
かくいう2年ほど前にステラを購入した私も、誰に言われなくてもダイハツのミラやムーブ方が明らかにいい軽自動車ということは認識していたが、あえてスバルのステラを購入したのはスバルというメーカーのファンだからである。スバルの軽自動車が売れていないといっても、R1やR2・ステラを購入してしたユーザーは多かれ少なかれ同じ心情だと思う。
そのファンを大きく裏切る今回の軽自動車からの撤退、誰がOEMの車なんか買うか。台数は売れなくてもスバルらしい軽自動車を続けて造っていって欲しかったな。
今回の決定はスバルファンの気持ちを大きく裏切るものであり、なんかちょっと醒めたな。