yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

食品の裏側

税理士法人のパートナーの載本君が、この方の講演を聴きに行ってそのとき購入した本らしく、著者のサイン入りの本を載本君から借りて読みました。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

何年か前に結構売れた「食べるな危険」のような本かと思っていましたが、この本は少し趣が違います。「食べるな危険」は、食品添加物を断罪しているだけであまりレベルの高い本ではありませんでした。
この本では、もともと著者が食品添加物を販売していた会社の営業マンとして名をはせていた方なので、食品添加物の光と陰を取り上げており、きちんとした知識を消費者が持つことの大事さを説いています。

とくに著者が以前の会社を辞めるきっかけとなったのは、自分が関わった加工食品であるミートボールを自分の子供が食べようとしたのがきっかけのようです。とくにそのミートボールはくず肉に大量の食品添加物を加えた商品らしく、子供が食べようとしたのを見てさすがに目が醒めたようです。
加工食品を作っている会社では、その会社の従業員が家族には食べさせない加工食品が数多くあるようです。しかしその従業員も他の会社の作ったそこの従業員が食べない加工食品を食べざるを得ません。
食品会社の良心だけに頼るのでは、食品添加物の問題は解決しないようです。スーパーの特売の食品がなぜその値段なのかを消費者は理解する必要があり、そのような理解が良心的な食品メーカーを育てていくと著者は述べています。
結局、食品添加物の蔓延は消費者にも責任があるのです。
私の世代はインスタントラーメン食べまくりの世代ですので私はいいですが、せめて娘の食事には少しだけ気を使おうと思います。