読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

yoshida's blog

京都で税理士をしている吉田貢のブログです。

税理士事務所の成長の過程と収入について

早いもので、独立開業して10年が経とうとしています。
当初は一人で独立開業し、その後現在のパートナーの載本先生(id:saimoto)と、一緒に会計法人である株式会社イコールを立ち上げ、その後税理士法人パートナーズを設立し現在に至っています。
振り返ってみると同世代の税理士と比べると独立が遅かった分、事務所的にはまだまだの規模だと思いますが、色々な経験もしました。
その経験も踏まえて、税理士事務所の成長の過程と収入について私なりに考察してみました。


税理士が独立開業すると一般的に以下のような成長の段階を進むと思います。


第1段階 独立開業当初

私もそうでしたが、何しろお客さんがありません。また開業をしたのはいいですが、入力から給与計算からあらゆる雑務を全て自分で行う必要があります。
一人でやっているものですから、忙しいときは本当に忙しいのですが暇なときは思いっきり暇です。私も本屋に行ったりパソコンショップにいったり結構ぶらぶらしていたときもありました。
今思えばお金は余りありませんでしたが、結構楽しかったような気がします。
ただ一人だけなので、自分を律することが出来ないとダラダラしてしまう可能性も大いにあります。


第2段階 事務の女性を雇う

そろそろ仕事量も自分ひとりでは限界になってくると、やはり入力してくれたりいろいろな雑務を手伝ってくれる人が必要になります。まず最初は女性の事務スタッフを採用することになると思います。
この最初に人を雇う時期は人によってばらばらですが、私の場合載本先生と一緒に会社を立ち上げる時に雇いましたから、3年程は一人でやっていたと思います。
私の経験からいえば、ちょっと早いかなと思うくらいの時期で採用することをお勧めします。


第3段階 顧問先担当者を採用する

そのうち自分一人ではいくら入力等を女性の事務スタッフにやってもらっていても、顧問先が物理的に回れない数になってきます。
そうなると誰か顧問先を担当できる職員が必要となってきます。
この場合はその職員を教育する時間がないため、基本的には経験者を採用することとなると思います。


第4段階 未経験者を採用する

顧問先担当の職員が増えてくると、必然的に事務スタッフの増員も必要となります。この場合、あくまでも今後も顧問先担当者を経験者で採用するなら、女性の事務スタッフを増やしていけばいいと思います。
そしてもう一つの選択肢としては、未経験者でこれから仕事を憶えて顧問先担当になってもらう職員を採用し、内勤させて育てていく事です。
事務所が安定的に成長していくには、このようなプロパー職員を増やしていく事が欠かせないと思います。
私達の事務所でも、昨年一人そのような若手職員を採用しました。現在は内勤オンリーですが今年あたり何件か顧問先を持たせようと思います。また来年には彼の後輩を採用できればいいなと思っています。
この若手職員の教育も基本的には先輩職員が行っています。


第5段階 中堅事務所・大規模事務所へ

第4段階までの事務所で、5人から10人程度になっていると思いますが、その後に中堅・大規模事務所になるには、やはり所長税理士の営業手腕・事務所戦略にかかってくると思います。
税理士事務所でも、現在では中堅・大規模事務所になる事務所はごく限られています。


収入と規模

自分達の事務所はやっと第4段階に差し掛かったといったところでしょうか。ただ収入の面から色々な税理士を見ていると、この段階を踏んでいくことが果たして正解なのか考えてしまう時があります。
例えば第1段階の一人の事務所で効率を徹底的に追求して、全ての顧問先を自分でみている税理士もいます。
また第2段階の女性の事務スタッフばかりを何人も採用し、自分は顧問先を回ることに専念している税理士も数多くいます。
そしておそらくそのような手法をとって経費を出来るだけ使わずに運営している税理士の方が、個人的な所得は私達よりはるかにいいような気がします。
やはり事務所を成長させようとすると、人件費やいいオフィス、システムへの投資などかなりの経費が必要になり、結果あまり個人所得は伸びないケースが多いと思います。


一般的に昔から税理士事務所は10人前後が一番儲かり、それ以上増えるとあまり儲からないと言います。
ただ少数でも結構いい所得を出している税理士もいるので一概には言えませんが、自分がまた一から独立したらどのようなスタイルで行くかは大きく悩むところでしょうね。